金本: 僕がマジェスタ買った時、大林クンのマジェスタはすでにワイドキット組んでいたし室内もやってたんですよ。だから、本当にあこがれ。何するのも早かったですね。車高調も早かった。
大林: マジェスタで車高調を入れたのはきっと自分が一番じゃないかな。知り合いの板金屋が、「アリストの足まわりって、マジェスタの足まわりとたぶん一緒。トヨタに聞いたら違うと言われたけど、でも、たぶん俺一緒だと思う」と言ってきて、それで、アリストの車高調を組んでみようと思った。付かなかったら捨てたもんと思えばいいじゃん、でも付いたらめちゃくちゃスゲーよなって。そしたら付いた。「これは熱い」と!マジェスタで車高調はみんな「スゲ〜」と。
そんな風に周りの環境にも恵まれていたという大林氏。何か思いつく度に、その板金屋の友達に「俺、こんなことしたいけど出来るけ〜」、「とりあえずやってみるけど壊れたらゴメンな」、「いや、いいけっ」というような、ある種失敗をおそれないチャレンジ精神が、数々の新しいテイストを生んでいった。
大林: フェンダーの耳を折るという作業を初めてやった時、ペンチでやった。「ホンマにええんかホンマにええんか」、「ええからやってくれー」みたいな。失敗した時は、見なかったことにして、そのままパネルをパチッとはめて(笑)。
やっぱりチャレンジしていかないと、人と違ったことは見つけられない。あとは研究。いろんな車種の雑誌を読む。それでその内容を把握してから、自分のクルマに乗り込む。そこで自分の車にあんなんこんなんあったらいいなというのを考える。
それにウチらはセカンドカーではなく、毎日マジェスタに乗っていた。その延長上になになにが欲しいというのがあったし。俺の場合、8年間クルマに乗ったけど、それでもまだやりたいことだらけ・・・。金本もいまだに仕様変更するしな。新しいクルマ、新しいクルマと乗り換えるのも悪くない。でもひとつのクルマとじっくり付き合う方がウチらには向いているんだよな。 |